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2011年4月17日 (日)

第23回JRふれあいハイキング

よく晴れて絶好のハイキング日和でしたが、震災の影響か参加者の数は少なかったです。
それでも約40人の参加者と観光ボランティアの会の10人が加わって総勢50人、3つのグループに分かれて法隆寺駅を出発しました。

天理軽便鉄道跡上宮(かみや)遺跡公園調子丸古墳・駒塚を見ます。
駒塚(こまづか)は聖徳太子の愛馬・黒駒を埋めた場所といわれ、調子丸(ちょうしまる)はその黒駒をひいて太子に仕えた人物です。

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新業平橋を渡って、業平道を安堵町に向かって歩きます。
快晴! 後ろに見える法隆寺の山並みも、楽しそうに笑っているようです。

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善照寺
(ぜんしょうじ)の門を入ると、樹齢200年を超える雄大な「冨生(ふしょう)の松」が目を引きます。

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この日は大変珍しいミツバチの巣分かれ(分封)をみることができました。写真は冨生の松の枝にできた分封球です。

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善照寺では本堂の前に、震災の被災者への募金箱も置かれていました。
ミツバチの新しい巣作りへの旅立ちのように、被災地の人たちも力強く復興へ立ち上がってほしいと思いました。

また本堂では親鸞聖人の750遠忌を記念して、親鸞聖人の生涯を描いた「御絵伝」が特別公開されています。
めったに公開されていないものだけに、約250年前の絵とも思えないくらい保存状態もよく、見ごたえのある美しい絵です。一見の価値あり。

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善照寺を出て業平道の脇にある広峰神社へ。

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ここには在原業平が自分の姿を映したという「業平姿見の井戸」があります。

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広峰神社を出て太子道を通り、安堵町の中心にある飽波(あくなみ)神社へ。

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飽波神社から富本憲吉記念館へ。

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憲吉が大変好んでデザインしたテイカカヅラのモチーフを焼いた作品の説明をしています。テイカカヅラは安堵町の花にもなっています。

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富本憲吉記念館のすぐ近くに安堵町の歴史民俗資料館があります。
明治に大阪に合併された奈良県の再設置運動に奔走した今村勤三(いまむらきんぞう)の旧邸を資料館にしたものです。

中庭の勤三桜は例年なら見事な花を咲かせる銘木なのですが、去年から樹勢が衰えてきたため目下療養中とのことで、すこし花が少なく淋しい気がしました。

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極楽寺
で昼食・休憩後、本日最後の見学場所、重要文化財中家住宅へ向かいます。
武士から帰農して一帯の大地主になった中家は、中世の武家造りと農家造りの様子が大変よく保存されている美しい邸宅です。

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大庄屋の暮らしをしのばせる11もの焚き口のあるかまど。

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歴史をしのばせる450年前に漬けられたという中家に代々伝わる梅干しのカメを覗き込む見学者。
「えーっ、これってフランシスコ・ザビエルと同じ頃!」と感心していました。

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当時の蒸し風呂や趣向を凝らした新座敷、屋敷の内堀を巡った場所にある持仏堂など、広々とした屋敷内を興味深く見学することができました。

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今日は天気もよく、安堵町のおもな見どころを順序よく回ることができました。参加者の皆さんが少しでも喜んでくださったらいいなと思っています。

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