極楽寺の大般若経転読法会
五月晴れの母の日の午後、大般若経転読法会に参座した。
行く先は重要文化財の阿弥陀如来や広島大仏などで、近年人気スポットの安堵町の紫雲山極楽寺
毎年・・・5月の第2日曜日午後2時(祈願受付は1時~)
大和郡山など近隣よりの方々のご参拝のなか、田中住職はじめ総勢5名の僧侶による転読法会が厳かに始まった。
因みに大般若経とは正式には「大般若波羅蜜多経」と言い、
その昔、中国(唐の国)の三蔵法師玄奘と言う僧侶が16年間も旅をしてインド(天竺)から持ち帰り漢訳したという様々な般若部経典の大全集で、
その数は何と600巻に至ります。
その内容は「般若波羅蜜」と訳される「悟りに至る智恵」を説く諸経典を集成したもので、
「色即是空 空即是色」一切の存在は全て空である・・と言う空間思想を説いているとされています。
極楽寺には奈良時代より伝わる大般若経が保存されています。
転読とは経本1巻1巻を正面で広げ流し読む事で、清らかな「般若の梵風」が起きると、されています。
地域の安全、五穀豊穣、厄災消除、家内安全などを祈願する法要です。
それぞれの僧侶が1巻1巻「大般若波羅蜜経 巻第○○(巻数) 唐三蔵法師玄奘奉詔訳!」と大音声で唱え、
最後に「調伏一切大魔最勝成就!」と唱え締めくくります。
経本を流す音、1巻ごとに「バンバン」と経本を経机に叩く音、散華が撒かれ、般若心経ののびやかな声明、太皷や妙鉢(仏具のシンバル)の音。
不思議な空間で日常から解き放たれた思いがしました。
終盤に参座者一人一人が「般若如来と16善神」の描かれた掛け軸の前で焼香し、導師から経本で肩や背を触れて頂き、爽やかな「般若の梵風」を首筋に受け終了。
可愛い赤ちゃんも健やかに育ちますよう参座されてましたよ。
参座の方の声・・・「良かったね。」「迫力あるね」「ある意味コンサートに来た気分」「元気になれそう。」「また、来年もお参りしようね」etc.
如何でしたか?少しはお伝えできましたでしょうか。是非皆様も一度は体験して頂きたいと思いました。
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