安堵小学校の体験学習
6月12日木曜日、今年も安堵小学校3年生の中家住宅での体験学習の日がやってきました。
ボランティアのメンバーは、前もってタケノコ掘りの場所の見回りや整備、そして試食用のタケノコの準備です。
中家住宅(国の重要文化財)の中のかまどでタケノコを湯がきます。
むかしは11もの炊き口を使って煮炊きして、村人たちにふるまったこともあっただろう中家の、庄屋としての大きさと責任も感じられる大かまどです。
本日はかまどの炊き口を一つだけ使います。
先生に引率されて子供たちがやってきました。
中家住宅を取り巻く堀(環濠)にかかる橋を渡って門から住宅の中へ入ってくると、まるで中世にタイムスリップしたよう。
中庭で簡単な中家の歴史と、造りについての説明です。
二重の堀に囲まれた広大な屋敷、大和棟や水害の時に避難するために一段と高いところに建てられた蔵など、実際に目の前で見るとわかりやすいですね。
茅葺屋根も珍しくて「草が生えている?」「あれはコケ?」などと質問。
井戸も珍しかったようですね。
建物の中の説明です。
かまどの煙が天井の煙出しから出てゆく合理的な昔の家の造りなど、昔の生活の知恵と工夫を説明します。
かまどは今の子供たちにはやっぱり珍しいでしょうね。
私たちボランティアのメンバーは、かまど経験はあるような、ないような・・・?
さてお待ちかね、タケノコ採りの体験。
アッ、あった!
こうして、こうやって。
とれたっ!
一人でも採れるよ。
二人でよいしょ!
この笑顔!!
大きさ比べ「どんなもんだい!」
残念ながらそんな大きなタケノコは固くて食べられないんだよ。
でも、うれしいよね。
タケノコの他にも、とても珍しいものが。
それはキノコの女王といわれるキヌガサダケ。
全員が採ったタケノコを持って記念撮影です。
朝から準備しておいたタケノコを試食します。
ケチャップ味、マヨネーズ味、ドレッシング味で、それぞれお好みの味はあるけれど、みんなおいしかったそうです。
完食して、おかわりもありましたよ。
自分たちで採ったタケノコは家へお土産に持って帰れるよう、まとめて学校へ届けました。
お家の人にも今日の楽しい体験学習のことを話してくださいね。
そして、子供たちに貴重な体験の場を提供してくださった中さん、どうもありがとうございました。
昼食後、ボランティアのメンバーで中家の持仏堂の周辺を掃除しました。
落ち葉を掃いたり雑草を抜いたりしながら、文化遺産を維持管理することの大変さを改めて実感しました。
その後、中さんの心づくしのお茶をいただきながら、ご当主自ら中家の歴史の一端を語っていただきました。
系図を紐解きながら「ここがあの梅干しを漬けた時です」(約450年前、織田信長の時代)などといわれると本当に長い歴史を実感します。
いろいろと興味深く勉強になったひと時でした。
| 固定リンク
「安堵小学校の体験学習」カテゴリの記事
- 中家体験学習(2019.06.17)
- 中家での体験学習(2018.05.30)
- 安堵小学校の中家体験学習(2017.06.08)
- 安堵小学校3年生 窪田体験学習(2016.06.09)
- 安堵小学校の中家体験学習(2015.06.10)
コメント
子供たちに混じってつまみ食いした竹の子、おいしかったです。
投稿: | 2014年6月28日 (土) 15時48分