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2014年6月

2014年6月24日 (火)

第二回ガイド養成講座

安堵観光ボランティアの会ガイド養成講座(2回目)

日時 : 6月23日(月)午前10時~12時
場所 : 安堵町カルチャーセンター3F会議室
テーマ:「聖徳太子ゆかりの史跡について」
講師 : 天理大学非常勤講師 吉田栄治郎 氏


折よく昨日の雨も上がり、田植えを終えた早苗の緑を楽しみながらカル
チャーセンターへ。

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≪虚実皮膜(きょじつひまく・きょじつひにく)≫

観光ボランティアは歴史研究者ではない。

したがって「おもてなし」の
ため、近松門左衛門「難波土産」に記された
『虚実皮膜(きょじつひま
く・きょじつひにく)』をどう構成するべきか。

虚とは嘘ではなく仮説であり、仮説を矛盾なく説明できるものが実になる。

歴史学では実は史料に拠らねばならないが、観光ボランティアは伝承(口承)・由緒・住民の心情・政策などを取り込むことが求められる

・・・まだガイド新米のころ、駒塚(黒駒が埋葬されていると伝えられている)の説明で
「実は発掘調査の結果では、そうでは無いらしいのです。」
と申しましたら、参加者の男性が
「いやぁ。嘘でもロマンが有る方が良いですよね!
聖徳太子でも実在したかどうか分からない説だってあるし・・・。
僕は嘘でも信じたいな!」

と言われたことを、ふと思い出しました。


≪安堵の地名≫

安堵町域は鎌倉時代以来、法隆寺郷だったことは確かです。

ここから
は推測の世界。

安堵の地名は“飽波葦牆宮”から来ている説(大字源による)をご紹介しましょう。

・・・(あし)・・・葦簀(よしず)などの(よし)
・・・(かき)・・・垣根のこと
・・・(あん)・・・安らか・良いの意で(よし)に通じる。

・・・( と )・・・塀・垣根の意

葦→安  牆→堵  と転字・・・・・・・・葦牆→安堵 説が成立!
如何でしょうか?


≪系図・絵図は信用できない?≫

・・・ここで少し学生時代の歴史の授業に戻った気分で吉田先生の面白雑学を。

歴史学で重要視される系図・絵図。実はすべてを信頼できない。

と言うのは、19世紀初め、木津(上狛)の椿井(つばい)政隆と言う人が率いる系図・絵図の制作チームが作成したと言う「椿井文書」の存在があるのだそうです。

・・・我が家は源氏の流れを汲む一族だ・・・・・なんて依頼すれば作ってくれたのでしょうね。


≪聖徳太子信仰の広がり≫

さて、本題に戻って「聖徳太子信仰の広がり」

仏教伝来の歴史と共に芽生えた太子信仰は、鎌倉時代以降、忍性・一遍・親鸞・蓮如など多くの僧侶により受け継ぎ、広められた。

また民衆の間でも、多様な技術者や職人から崇拝され、商工業の神とさ
れるようになった。
法隆寺門前には大工集団があり、その中から徳川幕府の大工棟梁中井家
が出たことなどが、大工と太子の結びつきを生むことになったのかも・・。
(聖徳太子曲尺(かねじゃく)発明説などあり。)

安堵では、融通念仏宗や浄土真宗が広く信仰されていますが、いずれも太子信仰から広まったもので、浄土真宗仏光寺派の下窪田平楽寺の曼荼羅「光明本尊」(鎌倉時代~南北朝時代)は、大変貴重な物です。


拙い文ですが少しはご理解頂けましたでしょうか?自分の能力範囲でし
かお伝えできないもどかしさがあります。
皆さまも是非、ご参加下さい。難しく考えないで気楽に学生気分にタイ
ムスリップしてみませんか!

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次回の養成講座3回目は

日時 : 7月18日(金)AM10:00~ 
場所 : カルチャセンター3F会議室
テーマ:「安堵町の歴史と大和川の関わり」
講師 : 天理大学非常勤講師 吉田栄治郎 氏

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2014年6月13日 (金)

安堵小学校の体験学習

6月12日木曜日、今年も安堵小学校3年生の中家住宅での体験学習の日がやってきました。

ボランティアのメンバーは、前もってタケノコ掘りの場所の見回りや整備、そして試食用のタケノコの準備です。
中家住宅(国の重要文化財)の中のかまどでタケノコを湯がきます。

むかしは11もの炊き口を使って煮炊きして、村人たちにふるまったこ
ともあっただろう中家の、庄屋としての大きさと責任も感じられる大かまどです。
本日はかまどの炊き口を一つだけ使います。

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先生に引率されて子供たちがやってきました。
中家住宅を取り巻く堀(環濠)にかかる橋を渡って門から住宅の中へ入
ってくると、まるで中世にタイムスリップしたよう。

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中庭で簡単な中家の歴史と、造りについての説明です。
二重の堀に囲まれた広大な屋敷、大和棟や水害の時に避難するために一
段と高いところに建てられた蔵など、実際に目の前で見るとわかりやすいですね。

茅葺屋根も珍しくて「草が生えている?」「あれはコケ?」などと質問

井戸も珍しかったようですね。

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建物の中の説明です。
かまどの煙が天井の煙出しから出てゆく合理的な昔の家の造りなど、昔
の生活の知恵と工夫を説明します。

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かまどは今の子供たちにはやっぱり珍しいでしょうね。
私たちボランティアのメンバーは、かまど経験はあるような、ないよう
な・・・?

さてお待ちかね、タケノコ採りの体験。
アッ、あった!
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こうして、こうやって。
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とれたっ!
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一人でも採れるよ。
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二人でよいしょ!
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この笑顔!!
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大きさ比べ「どんなもんだい!」
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残念ながらそんな大きなタケノコは固くて食べられないんだよ。
でも、うれしいよね。

タケノコの他にも、とても珍しいものが。
それはキノコの女王といわれるキヌガサダケ。
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全員が採ったタケノコを持って記念撮影です。

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朝から準備しておいたタケノコを試食します。
ケチャップ味、マヨネーズ味、ドレッシング味で、それぞれお好みの味
はあるけれど、みんなおいしかったそうです。
完食して、おかわりもありましたよ。

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自分たちで採ったタケノコは家へお土産に持って帰れるよう、まとめて学校へ届
けました。
お家の人にも今日の楽しい体験学習のことを話してくださいね。

そして、子供たちに貴重な体験の場を提供してくださった中さん、どう
もありがとうございました。

昼食後、ボランティアのメンバーで中家の持仏堂の周辺を掃除しました
落ち葉を掃いたり雑草を抜いたりしながら、文化遺産を維持管理するこ
との大変さを改めて実感しました。

その後、中さんの心づくしのお茶をいただきながら、ご当主自ら中家の
歴史の一端を語っていただきました。
系図を紐解きながら「ここがあの梅干しを漬けた時です」(約450年前
、織田信長の時代)などといわれると本当に長い歴史を実感します。

いろいろと興味深く勉強になったひと時でした。

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