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2020年12月 9日 (水)

JRふれあいハイキング 安堵に残る戦国史跡 「筒井順慶の足跡をたどる」

 JRふれあいハイキング

安堵に残る戦国史跡  「筒井順慶の足跡をたどる」

    

令和2年12月6日() 9:00~受付  JR法隆寺駅改札前    9:30~順次 出発

              14:00~    JR大和小泉駅 到着   順次 流れ解散

 



朝夕はさすがに冷えますが、昼間は暖かい陽ざしに恵まれコロナ禍を吹き飛ばすようなハイキング日和の中、各地から多数ご参加頂きました。

参加者 52名  スタッフ 14名   合計 66名

 

 

受付では色々なお声を聞くことができました。検温・消毒などの傍らで他のスタッフが対応。 

    (参加者の声)   (スタッフの声)

「『安堵』の地名の由来は?」

「『聖徳太子ゆかりの飽波葦垣宮が在った』『垣根に囲まれた安らかな土地』『法隆寺が見える所まで帰って安堵した聖徳太子の気持ち』『阿土・・低地を意味する』」などなど由来する諸説があります。 

「安堵が大好きでいつもブログ楽しみにしています。私のリュックの写真が載ってましたよ!」

「ブログご覧頂いてるのですね。有難うございます。励みになります。」

「安堵町って奈良県の何市?」

「生駒郡4町の中の一つ。西和7カ町の合併が上手くいかず自助努力で頑張ってます!」

「大和郡山市との合併 無かったんだね。」

「中止が多い中で、問い合わせしたら実施とのことで嬉しかった!」

「ご参加ありがとうございます。一日お楽しみください。」

 


法隆寺駅改札前 受付

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「さあ、1班出発しま~す!」

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「この道が天理軽便鉄道跡です。」

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「屋上にある赤い扉。あれは『なんでもドア』と言う名前で会社の皆さんの物づくりの思いを表したとのことです。」

「あっ!少し開いているいるね。ドラえもんの『どこでもドア』だったらいいのにね」

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「ここが天理軽便鉄道の木戸池遺構です」

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JR大和路線の南側(写真手前)天理軽便鉄道橋脚跡が残る木戸池の中の堤防

「あの堤防の上を電車が走っていたの?」「ほんとに狭いよね。ビックリ!」

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天理軽便鉄道「大和安堵駅跡」付近

「僕らこどもの頃、もう駅は無かったけど、この通りにはいろんな店が在ったんですよ。今は何にもないけれど!」

「へぇ~。もともとは駅前商店街やったんですね?!」

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安堵城跡  (写真は八王子神社)

「現在の町役場南側から歴史資料館への一帯が安堵城があった場所です。江戸時代には土塁があちこちに残っていたそうです。筒井氏と姻戚関係にあった安堵氏は筒井氏家臣として安堵城を本拠に松永久秀と戦いましたが、1569年落城しました。」

「戦国時代、安堵町に松永久秀に敗れた武士がいたのですね。『安堵氏』初めて聞いた名前。」

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妙知山 大宝寺 

「筒井氏家臣である安堵氏の持庵であった経緯から境内には『筒井順慶供養塔』が残されています。」

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大宝寺境内

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安堵町文化観光館「四弁花」広場より安堵城別館(後方左手の建物)

「安堵氏の居城であった安堵城の別館と言われています。後に人間国宝第1号となった陶芸家富本憲吉の生家として旧富本憲吉記念館になりました。現在は料理旅館『うぶすなの郷TOMIMOTO』となっています。」

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平楽寺  

「聖徳太子開祖の古寺を順慶の叔母ヲコイ(良明比丘尼)が再興したと伝えられてます。現在は廃寺となり「地蔵堂」として地域の寺垣内の人々が管理しておられます。これからは歴史民俗資料館に仏像などはお預かり頂くことになりますので、今日お会いできますのも仏縁かと・・・。ごゆっくりご覧ください」

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「ありがとうございます。中に上がらせていただいて、しっかり仏像を拝見できました。地元の方々の努力で守られてきたのですね!」

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案山子公園の聖徳太子にご挨拶 「わぁ!大きい!」 「信号を渡れば窪田です。」

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窪田の 杵築神社  「杵築神社っていくつも有るの?」

「安堵町では二社。午後から行く大和郡山市には五社あります。」

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「綺麗な紅葉!ちょっと写真撮りますね。」  「ごゆっくり」

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馬場塚  武田家家臣「馬場美濃守信房」の供養塔と伝わる。

「なんで、武田の武将の供養塔が安堵に?」  

「信房の子供あるいは甥の信久が建立したなど、諸説ありますが、歴史のロマンかと思われます。」

「この辺りには『馬場姓』が多いんですよ。」

「この石の銘文の拓本はとれないの?」 

「文化財に指定されてますし、保護・保存上からも許可がでないと思いますよ。」

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天神神社(別称 五梅宮・左下大明神) 

「筒井氏の氏神として筒井城内に祀られていたものを窪田の地に勧請。中氏が祭祀を受け継いだと伝えられている。窪田には化粧水として大和川の水利権が与えられ、勝手に取水した上流地区からの詫び状などからも当時の様子が窺えます」

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中家住宅 

母屋の大和棟と二重環濠などの特徴があり、国の重要文化財に指定されている。

「中氏は筒井一族であった窪田氏の子孫で窪田一族の中心的存在から『中』姓を称するようになったそうです。現在の屋敷は江戸時代と推定されますが、石垣など戦国時代の窪田城の流れを汲むものです。」

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(写真は勾玉状のかまどから母屋の上がり框を)中家に伝わる天正の梅干しなどを見せて頂く

「優しい笑顔の奥さまですね。」「個人のお家としての維持管理。さぞかし大変なご苦労があるのでしょうね?!」

「先人から受け継いだ文化財遺産・そして何よりもその心を大切になさっているからだと、いつも頭がさがる思いです。」

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内堀と外堀の間の竹林を通り抜け持仏堂へ

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持仏堂(正面)と庫裏(右手)  「立派なもんだなぁ!」

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・・・昼食タイム 「東窪田自治会館」 写真が無いのが残念ですが、いろいろな会話が・・・

「儂なぁ、昔ここいら辺りをプロパン配達して回ってたんよ。懐かしいなぁ」

「往復の電車賃も要るし、出来るだけ無料か安い所を探して参加してるんやけど、今日の300円は値打ちあるわ。」

「中家拝観させてもらって、これだけ盛りだくさんな内容で大満足です。」

「ここの使用料も要るんでしょう?」

「少し厳しい運営ですが、皆様の喜んで頂けるお声で満足です。営利目的ではないボランティアですので、元気でご一緒に歩けることが嬉しいです。」

 

 

良福寺文殊堂 ご本尊「獅子に乗った文殊菩薩座像」は奈良県文化財に指定されている。

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大和郡山市椎木の「杵築神社」 

拝殿奥の本殿は室町中期建立。本殿北側の経蔵(天文23年・室町時代)の棟木銘あり。

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光堂寺  杵築神社の北側にある真言宗寺院。聖徳太子創建と伝えられている。

いつも閉まっている本堂の上部扉が開いていました。たまたま年末の掃除の最中とのこと。幸運でした。

「どうぞ、御本尊の『薬師如来坐像』や『四天王像』を御拝観ください」とのお寺様のお声に縁側まで上がらせて頂きました。

「四天王ってどれ?普通は本尊の四隅に立っている持国天・増長天・広目天・多聞天のことだよね。どこにあるの?」

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本堂奥のご本尊に並んでずらりとある仏様。

「十二神将もいらっしゃるようだし、どれがどれやら勉強不足でごめんなさい。わかりません。」

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汗ばむほどの陽気の中、小泉駅が見えてきました。間もなくゴール!

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「お気をつけて、お帰りください。又のお出でをお待ちしていま~す。」      

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「無事、全行程を終了。」   「ありがとうございました。」

「コロナ禍に負けず良い新年をお迎えくださいますよう、お祈り申し上げます。」

                安堵観光ボランティアの会一同

 

  ・・・・・ 次回の お知らせ ・・・・・

R3年3月28日( 歴史ウォーク「斑鳩から安堵の里へ 満開の桜を歩く」

定員50名の予約制ですので、宜しくお願い申し上げます。

詳細はJRハイキング情報誌及びこのブログにてお知らせ致します



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