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2022年12月

2022年12月11日 (日)

JRふれあいハイキング 安堵の里と大和川の道を歩く

JRふれあいハイキング

「安堵の里と大和川の道を歩く」

実施日時 令和4年12月4日() JR法隆寺駅改札前にて受付 9時半順次出発~14時20分順次解散

参加人数 参加者29名 + 観光ボランティア10名   合計 39

 

受付

雨の予報が曇り空ながら寒くもなく、絶好のハイキング日和。滋賀県などご遠方の方もいらして3グループの分かれて出発。

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天理軽便鉄道跡  JR法隆寺駅前の軽便鉄道法隆寺駅の遺構に向かう

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斑鳩町内の田の中の小道・・これが軽便鉄道の跡です。線路幅76.2㎝

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安堵町木戸池の軽便鉄道の橋脚跡を望む。

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西(法隆寺駅)から東(安堵)に続く橋脚土手

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軽便鉄道に並行してJR大和路線があります。丁度電車が・・・シャッターチャンス

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西安堵の庄司家安堵町登録有形文化財) 西安堵の環濠集落の説明中でしょうか?塀の角には道標が(次の写真)

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道標  右 ほりうじ(法隆寺)  左  すてんしょん(ステーション)

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飽波神社  

太子道沿いにある鳥居扁額「安久波社」の文字は陶芸家で人間国宝の富本憲吉が揮毫

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境内の木々の葉が赤や黄色の秋色に。

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「観光館・四弁花」

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展示室   熱心に見学。中でも灯芯に関心があったみたいでした。

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紫雲山 極楽寺  本堂 ご本尊「阿弥陀如来像」重要文化財

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松の樹の側が本堂  写真右手のお堂には「広島大仏」が。

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広島大仏のお堂へ入って見ましょう。

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御簾越しでお顔が見えにくいので、ドアを閉めてご覧になってください。

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極楽寺近くのお宅の屋根に飾り瓦が・・・建築の事はよくわかりませんが、白い三角壁は「破風」そこから延びた小屋根は「うだつ」でしょうか?いずれも防火、防災の為だそうです。飾りは守り神かな?  参加者の方が見つけて下さいました。

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高塚 聖徳太子が愛した鷹を埋めたとの言い伝えがある墳丘。以前は富本憲吉の作品「老樹」のモデルとなった栴檀の大木が在りました。右手の小さな祠には「観音菩薩」が祀られています。

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右手の聖徳太子モニュメントを眺めながら「中家住宅」に向かう。

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窪田の中家近くの畑で農家のご主人Tさんがミカンを収穫中。「こんにちは」と声をかけると中さんとこを見学に行かれるのなら」とハイキングの皆さんにと沢山の「夏ミカン」「柚子」などを箱に入れて道沿いに用意して下さいました。「見た目は悪いけど、どうぞ遠慮なく持って帰って下さい。」

参加者の皆さん「こんなの貰っても良いの?」「ママレード作るから3個良いかな?」「柚子は種だけ取り除いて丸ごと氷砂糖とビンに入れて置くと果汁が沢山出て重宝するよ!」「ひゃぁ、嬉しい」

 

Tさん ありがとうございました。皆さん大喜びでリュックへ詰めて帰られましたよ。

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中家住宅 重要文化財  

(中家のご厚意で、敷地内で昼食をとらせて頂きました。)

濠越しに入船の庭を説明  

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大和棟が美しい母屋外観

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萱の網代天井

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太い梁は「煙返し」と呼ばれかまどからの煙が座敷に来ない工夫

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勾玉状に並ぶ11基のかまど  いつもとアングルを変えて少し上から撮影

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米蔵の方から中庭越しに母屋を。

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小雨がぱらつく竹林を通り持仏堂へ。

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左手のミカンは「八朔」まだ時期が早そうです。

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持仏堂   竹林を通り抜けると庫裏が見えてきます。

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先祖を弔うための中家の寺(華蔵院・現在は廃寺)

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屋根の上の黄色の丸印のしゃちほこのような物は「マカラ」と呼ばれインド神話に出て来る怪魚

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中央の小さな土蔵には秘仏の「歓喜天」が納められています。歓喜天はインド神話の神。生駒の聖天さんも歓喜天が祀られています。

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上の写真左手にある樹。参加者の方が見つけて下さいました。

「猿猴杉(えんこうすぎ)」長い葉だけがつく所と短い葉だけがつく所が交互にあり、その形が「テナガザル」を連想させることから名づけられました。突然変異種で挿し木などで増殖。

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天神神社  「左下大明神」と呼ばれる筒井氏の氏神 石田氏・中氏に管理をを頼んだと言われる社。現在は中家でお祀りしております。

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馬場尻橋を渡り大和川南岸(川西町)へ

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曹洞宗 圓海山 南陽寺(南陽禅寺)

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扁額「圓海山」と記された山門の右側には「如是禅林」の木札が掲げられている。

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ご住職が焼香台を用意して下さる。参加者の中に中国の方がいらして「焼香」について質問。「自分自身の穢れを落とすために行われるもので、心身が清らかになってから仏や故人に向き合うと言う意味を持つ」とのお話に皆、熱心に聞き入る。

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ご本尊 釈迦牟尼如来

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馬場尻橋の川西町側で富本憲吉「大和川急雨」誕生秘話と当時の風景を説明

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下窪田 杵築神社  素戔嗚尊がご祭神(江戸時代には牛頭天王社と呼ばれていた。)

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地蔵堂  平安時代一木造りの地蔵菩薩立像が安置されている。

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笠目 御霊神社 御霊信仰とは(天災や疫病の発生を「怨霊」の仕業とみなし畏怖、これを鎮めて「御霊」とすることで平穏と繁栄を実現する)との考えに基づいたもの。当社の由緒は不詳。境内には天保6年奉献の銘文のある狛犬が残されています。

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ここでのお参りを最後に駅に向かいます。一日お疲れさまでした。最後に恒例のハイキング中のエピソードなどを少し。

四弁花で灯芯の現物に触って「ふわっふわ。これで和ろうそくが作れるんだ。」

2本のスティック歩行の男性「骨折してから無理かと思ってたウォークを楽しませてもらった。」

二人連れの女性「楽しく歩けて、お土産のミカンまで頂いて有難う。」「重要文化財の中家でお弁当食べられたのは、良い思い出になるわ。」

王寺から来られた中国の女性「焼香の意味も分かって良かった」「座禅も参加してみたい。」「ご住職からお菓子まで頂いて、ありがとうございました。」

お一人参加の男性「他所のウォークは、ひたすら歩くだけ。ここはガイドの説明もあり、のんびり楽しめた。」

杵築神社からの田園風景の中「何も無いけどこんな景色が見れるんですよ!」とスマホにあった安堵の夕焼け写真をお見せすると 「わぁ!いいなぁ、これは何よりの景色だ。」「本当に綺麗だなぁ。」

私たちも、皆さんとご一緒できて良い思い出を沢山作れました。またの機会に安堵へお出で頂けたらと願っております。気が付かなかった「猿猴杉」など調べて学ぶきっかけを作って下さり、ありがとうございました。

今年もあと20日で除夜の鐘。どうか佳い新年をお迎えくださいますよう、心よりお祈り申し上げます。

              安堵ボランティアの会一同

 

・・・来年のお知らせ・・・ 

令和5年4月9日(「斑鳩から安堵へ名残の桜を愛でる(善照寺の花まつりに参加)

 

 

 

 

 

 

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