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2023年4月

2023年4月17日 (月)

JRハイキング 花まつり

JRふれあいハイキング

 「斑鳩から安堵へ なごりの桜を愛でる」***花まつり

 

実施日時 令和5年4月9日JR法隆寺駅 改札前9時受付・9時半順次出発~順次解散12時頃 予定

 (安堵町民  カルチャーセンター前 9時半集合~花まつり参加後 各自の予定で流れ解散)

参加者人数   駅受付29名+町民16名+観光ボランティア12名   合計57 

 

 

全国的に桜の開花が早く葉桜になりかけています。そのうえ府・県知事選と府・県議選の投票日と重なってのふれあいハイキングとなりました。メインの「花まつり」は本来は4月8日ですが善照寺のご協力でハイキングに合わせて二日続きのご法要となりました。「期日前投票してきたよ」「半日コースだから帰ってからでも間にあうね」「花まつり実際に見るのは初めて」笑顔の花が咲いてのスタートです。

 

天理軽便鉄道跡  斑鳩から安堵へと続く鉄道跡(中央の土手状)

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安堵町・木戸池の軽便鉄道遺構(中央の土手状のもの)

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木戸池北側から見た遺構(土手の中央の空いた所には小さな鉄橋跡)

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トーク安堵カルチャーセンター  

駅からの1班の方に続き町民参加者もスタート

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太子道(筋違道)説明板カルチャーセンターと隣接する福祉センター北側

「王寺の辺にも太子道あるよね?」「あちらは太子葬送の道とも言われてます」

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「安堵町立こども園」沿いの太子道

「聖徳太子さんも この道を通りはったかもね」

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広峰神社西の太子道(南北)と業平道(東西)の交差点

「昔々のメインストリートだったんでしょうね」

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春霞の山を背に法隆寺の五重塔の中に  「見えた。見えた。」

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広峰神社 姫路広峰神社の末社

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境内には無患子(ムクロジ)の大木が。

「子供が患うことなく健やかに育ちますように。中の黒い実は追羽根遊びの玉に使われます」

「実が生って落ちるころ拾いに来なくては」

「皮にあるサポニンは石鹸の代わりに使われたって聞いたよ」

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今は小さなお社ですが聖徳太子がお妃の膳部菩岐々美郎女と晩年をお過ごしになった「飽波芦宮跡」との説もあります。因みにこの辺りには「飽波」の字名が残っています。飛鳥時代には富雄川は「富の小川」と呼ばれる小さな水路で場所も現在とは随分ずれていたそうです。推測ではありますが、ひとつの宮の西部(斑鳩成福寺跡)と東部(安堵・広峰神社)にまたがる敷地である可能性もありそうです。凡人のロマンでしょうか?

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「花まつり」  浄土真宗 善照寺

山門前でのご案内 「応仁の乱の応仁?古い歴史のあるお寺やね」

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「あれが根上がりの松だ」「大きいね」

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山門前の水路 「見て!きれいな鯉」「餌を食べてるよ」

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「本堂へ、どうぞ」

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本堂裏庭の「牡丹桜」手折って活けてありました。花まつりに合わせて咲いてくれたみたい。

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ご住職のお話  「花まつりの由来」

ある日、王妃摩耶(マーヤ)夫人は天から降りてきた白象が胎内へ入る夢を見ました。白象は、古来インドの人々の間では気高いものの象徴となっていたので、尊くしかも清浄な心の人がこれから世に出ることを暗示していました。摩耶夫人はルンビニーの花園でご出産されました。この幼子がのちの「仏陀」・「お釈迦様」です。誕生後間もなく七歩歩いて、右手を天に、左手を地に向け「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)。三界は皆苦なり。我まさにこれを安んずべし。」と高らかに叫ばれました。ブッダの神格化されたこの伝説については、「天の上にも天の下にも私(の説く教え)が最も尊い」という意味がありますが、同時に「私たち一人一人の命は、独自の尊さを持つ」ことを示そうとしているのではないでしょうか。   天は、のちの仏陀誕生を祝い、やがて日の光のように清らかな、冷たい水と暖かい水の、二筋の流れが幼子の頭にそそがれました。これらの伝説にちなんで、仏教寺院では「花まつり」には誕生仏に甘茶をおかけし、お祝いをいたします。

また「花まつり」のお祝いは、子どもたちの健やかな成長を願う行事でもあり、私たちも人として生まれてきた意味を今一度確認する行事でもあります。

 

ご住職のお話に耳を傾ける様子が写真からも伝わって、心がほっこりしますね。

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花まつり釈迦誕生仏 

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法話のあとで、一人ひとり甘茶をかけ心を込めてお参り。

レッドカーペットには地獄餓鬼畜生修羅人間天上の六道が示され仏の世界へと

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善照寺の花まつりを終え一部の町民参加の方は各々帰路に。「お気をつけて」 「またね!ありがとう」

ウォークを楽しむ方々は業平道を斑鳩へ  

写真左に高安の森・・在原業平が河内の高安の姫のもとに通う途中、立ち寄った集落。娘たちはプレイボーイの業平の目に留まらぬよう鍋釜の墨を顔に塗り、わざと醜くしたとの逸話がある。

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調子丸古墳(太子の従者)・駒塚古墳(愛馬・黒駒) 

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上宮遺跡公園   歌碑めぐり 黒字(写真なし)赤字(写真あり)

いかるがの さとの をとめは よもすがら きぬはた おれり あきちかみ かも(會津八一)

ちはやふる かみよもきかず たつた川 からくれなゐに 水くくるとは(在原業平)

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斑鳩の 因るかの池の よろしくも 君を言わねば おもいぞ吾がする (万葉歌碑)

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しなてるや 片岡山に いひにうゑて ふせる旅びと あはれ 親なしに なれなれけめや 

  さす竹の きみはやなき 飯にうゑて こやせるたびびと あはれあはれ(聖徳太子)

 

いかるがや 富の緒川のたえばこそ わがおほきみの み名をわすれめ(拾遺和歌集)

 

***午後から法隆寺にお参りする方が各班に数人。ここでお別れして国道へと***

「お気をつけて」  「ありがとう」  「さら」

 

成福寺(廃寺)跡   飽波芦宮跡の説あり

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駅からご参加の方はここから法隆寺駅へとご案内。町内の方は各自流れ解散となりました。

 

コロナも完全収束には至らないものの、季節と共に少し活気を取り戻したような日々。「花まつり」お楽しみ頂けましたでしょうか?

「写真やTVでは見たけど、自分で甘茶かけするなんて初めての経験でした」

「ご住職が女性、それも若くて美人。びっくり」「これってセクハラ発言かな?」

「桜が残ってたら最高だった。でも花入れの牡丹桜のピンクが造花かと思うほど綺麗だった」

「住職のお話が聞き取りやすい声で、とてもわかり易くて良かったです。」

「ホント。お寺さんの話ってもっと辛気臭い思ってたけど、本堂で椅子に座って良い空間でした」

でも良いご感想ばかりではありませんでした。反省材料です。

「駅に着くの予定より遅かった。こりゃぁいかんで。説明が丁寧過ぎるんちゃうか?時間配分考えなぁ!」

「どこか昼、食べるところ教えて」「ネットで見たけど、若竹ってどこ?」

地元にいるからこそ気づきにくい、これから電車で帰る大変さや空腹感。さすがに「若竹」は知ってましたが、駅界隈を他所から視点で勉強しなければと再認識致しました。貴重なご意見ありがとうございました。

気温差の激しい昨今です。くれぐれも、お健やかにお過ごしください。またの機会にお会いできますことを念じつつ。改めて「ありがとうございました。」  安堵観光ボランティアの会 一同

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

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