安堵小学校 中家体験学習 タケノコ収穫と見学
中家体験学習
タケノコ収穫と中家の見学 安堵小学校3年生20名(うち1名欠席)引率の先生2名
令和5年5月26日(金) 午前10時~11時
今年は桜をはじめ季節の花々も早く咲きました。例年なら6月になって出てくるタケノコも5月でニョキニョキ。
中家玄関の堀の橋のそばに「からたち」の実がなっていました。ミカン科のこの樹には鋭いとげがあります。春に白い花が咲いて秋には、この実が黄色に熟します。北原白秋作詞の唱歌「からたちの花」が有名です。
例年なら2クラスですが少子化の影響がこれほどとは・・・正直驚きました。
中庭で中家の歴史を簡単に説明・・・室町時代から続く武士で戦国時代には窪田城という平城がありました。豊臣秀吉の時代に帰農(農民になる)して地域の大庄屋としてリーダー的な役割を果たしました。
主屋で勾玉状のかまどを見学・・・煙返しの太い梁、煙出しの小屋根に向かって開けられた天井。三和土(たたき)と呼ばれる土間の説明。水害などに備えた11基のかまどの役割など熱心に聞いている生徒たち。
湯気が出ている鍋には、事前に茹でていたタケノコが。かまどの焚口の火はもう消えかけていますが、興味津々。
箸でつかんだタケノコ。「もうOKかな?」
茹で上がったタケノコを紙皿に取り出しました。「ゆっくり見てね。これから皆が収穫するタケノコもお家でお料理してもらってね。」
中家の奥様に見せてもらう天正時代から伝わる日本最古の梅干しをのぞき込む生徒たち。
さぁ、タケノコの収穫!注意点とコツを教えてもらう。「あんまり大きいのは固くて美味しくないよ」 「根元をポキッと折るんだよ。足で蹴ってもいいよ」 「ミツバチの巣箱があるから近づかないでね。」
「足元、気をつけてや!」 「あっ、あそこにも生えてる。すご~い」
「ヨイショ、ヨイショ。大きいな」 「僕はもうとれたで!」
「はーい。こっち向いて。」満面の笑顔で先生のカメラに向かってポーズ
持仏堂の見学・・・「すごいな。中さんとこだけのお寺なん?」
「3500坪のお屋敷の石垣までもが、「国の重要文化財」これは、中家だけのものではなくて、私たちの故郷の宝物でもありますよ。それをみんなで協力して守り続ける気持ちがなにより大切だとおもいます。おとなになってもわすれないでね。」
庫裡の中・・・「座り流し台」「水屋」「持ち出しかまど」で当時の暮らしの様子。そして天井の空いているところから、屋根の土台の骨組みを見て茅葺の葺き替えの話を聞く。
裏木戸のそばにある猿猴杉(えんこうすぎ)「この細長い枝が手なが猿みたいでしょう!」
裏木戸を出て中庭に集合。中家のご夫妻やボランティアにお礼のご挨拶「ありがとうございました。」
「さぁ、学校へ帰りますよ。」 みんなのタケノコは車で学校へお届けし、無事に終了。
タケノコのようにスクスクとお元気なご成長をお祈りいたします。安堵観光ボランティアの会一同
| 固定リンク
コメント